1983-10-19 第100回国会 参議院 災害対策特別委員会 第3号
○説明員(玉光弘明君) いまいろいろ御指摘ございましたが、確かに本破堤個所につきまして計画どおりにでき上がっておれば破堤とか溢水はなかったわけでございます。そういうことで、先ほども申し上げましたが、いろいろな改修すべき地域がありますが、それの安全度、それから効果等を考えながら順次順序を追ってやっているわけでございます。 千曲川の改修率につきまして、いま御指摘のように非常に低いわけでございますが、全国平均
○説明員(玉光弘明君) いまいろいろ御指摘ございましたが、確かに本破堤個所につきまして計画どおりにでき上がっておれば破堤とか溢水はなかったわけでございます。そういうことで、先ほども申し上げましたが、いろいろな改修すべき地域がありますが、それの安全度、それから効果等を考えながら順次順序を追ってやっているわけでございます。 千曲川の改修率につきまして、いま御指摘のように非常に低いわけでございますが、全国平均
○説明員(玉光弘明君) 御指摘の千曲川の直轄区域の災害でございます。 このたびの出水によりまして、その近くに立ケ花水位観測所がございますが、この記録で、昨年、既往最高を出したわけですが、それをさらに上回る水位となりました。雨量におきましても流域平均で昨年を上回っております。二年続けて非常に大きな雨が降ったわけでございます。これによりまして、いま御指摘の飯山市の左岸側の戸狩地区、右岸側の柏尾地区が破堤
○玉光説明員 木曽川の美濃加茂市地先の河川改修につきまして述べさせていただきたいと思います。 この地先の改修につきましては、昭和五十年から直轄に編入しまして改修を促進してきたところでございますが、まさに文字どおり未曾有の洪水でございまして、この地点での計画流量を超す、また計画洪水を超すものになったわけでございます。したがいまして、これにかんがみまして、今回の出水状況を十分に調査いたしまして、再度災害
○玉光説明員 本流といいましても、まだ改修が全部、一〇〇%やれているわけでもございません。直轄区間の中におきましても昔の堤防のままのところがございまして、新しい計画がございます。しかし、その計画が全部やれておりませんので、低い堤防のところもございます。ということで、直轄につきましても、重要な地区から順次改修を始めておるわけでございます。 ただいまの千曲川のほかに、天竜川におきましても、その上流におきまして
○玉光説明員 ただいま御指摘の千曲川でございますが、昨年決壊がございました付近より若干下流になります。本川は直轄でございますが、樽川は県の管理下でございます。中小河川でございます。 いま先生がおっしゃいました改良復旧でございますが、これは実際に河川の施設が壊れた、これの災害費とそれに関連して関連費をつけてやるという事業が災害関連費でございます。しかし、これは補助事業、県、市がやる事業しかないわけでございます
○玉光説明員 お答えいたします。 先生御指摘のように、台風五号、六号によりまして、八月十四日から十八日にかけまして大変大きな降雨量がございました。気象庁の河口湖の観測所の記録でございますが、八百四十五ミリということで、既往最高の量を示しております。この豪雨によりまして、河口湖の水位が基準面よりも二メーター八十三上がったわけでございまして、かなり上がりました。昨年は、一メーター三センチ上がっております
○説明員(玉光弘明君) いま、中小河川の整備基準ということでございました。先ほど申し上げましたように、ただいま当面目標にしてありますのは、中小河川で一時間に五十ミリ対応ということでございます。これは全国平均で五十ミリでございまして、それと同じ確率、頻度でバランスをとっておりますので、南の方の多いところではさらに六十ミリに相当するような、それから少ないところでは若干五十ミリを下がるというようになっておりますが
○説明員(玉光弘明君) 河川の堆積の問題がございました。御指摘のように、大河川では現在河床低下の傾向がございます。しかし、最近は砂利の掘削等もとめまして、弊害のないようにやっています。比較的小さい河川におきまして洪水の後、砂利が出てまいりまして、それが河道を一時的にふさぐ、これらにつきましては、改修事業その他災害復旧事業等で十分流下能力ができるように河床の掘削を行い、築堤等とあわせて処理するようにしております
○説明員(玉光弘明君) ただいま先生から、河川改修がいつごろをめどにということでございますが、実は現在、第六次治水事業五カ年計画を五十七年度からやっておりまして、これの目標としましては、当面、大河川におきましては戦後最大の洪水に対処するということを目標に立てております。それから、中小河川につきましては時間雨量五十ミリ相当に対応できるということでやっておりますが、それにつきまして、第六次五カ年計画始まります
○玉光説明員 御指摘のとおりでございますが、河川改修はまず根元になります幹川から改修をやりまして受け入れをつくってまいりまして、それから順次それに結びついております中小河川の改修へと伸びているわけでございます。 御指摘のように、大河川と申しますと、これは幹川になりますが、その改修はかなりと申しますか先ほどの数字でも高いわけですが、これも完全ではございません。 これに並行しまして、中小河川の改修を
○玉光説明員 ただいまの治水第六次五カ年計画でございますが、ちょっと手元に資料を持っておりませんけれども、現在、大河川におきましては、目標を戦後最大の洪水に対処するということで、改修率は五九%でございます。それから中小河川におきましては、五十ミリに対応するという目標を掲げておりまして、それに対して一九%でございます。 五カ年計画でこれがどの程度上がるかということでございますが、ちょっと正しい数字を
○玉光説明員 中小河川の改修につきまして、まずお答え申し上げます。 今回の豪雨は、大変局地性の強いものでございまして、狭い範囲で大変強い雨が降ったという特徴がございます。したがいまして、中小河川は比較的流域面積が狭いわけでございまして、それに集中して雨が降りまして大きな洪水を起こしております。ということでございまして、江川のような直轄河川、これは大変流域面積が広うございまして、広い流域の中に局所的
○玉光説明員 ただいま御指摘のありました六郷町の下鴨狩地区並びに鰍沢町の船場地区でございます。これにつきましては、富士川の水系工事実施基本計画というものがございます。築堤及び護岸によりまして背後地を洪水から防護するという計画がございまして、下鴨狩地区につきまして五十六年度より用地の交渉に入っております。住民の協力を得まして、早期に促進してまいりたいと思っております。 また、鰍沢町の船場につきましても
○玉光説明員 激特事業は現在河川改修費の約一割程度を占めておりまして、昨年非常に多く起こりまして、ことしも激特事業に集中しなければいかぬということでございまして、激特事業が五十八年度で約二四%の伸びになります。そうしますと、重要水系整備を図っております直轄改修費や整備のおくれております中小河川改修費等に対しまして約四%程度の影響があると見込んでおります。
○玉光説明員 先生おっしゃいました激特事業でございますが、昨年は大変たくさん起こっておりまして、直轄で六カ所、補助で十二カ所新規に起こっております。これらの復旧総額は例年の約二倍に近い規模で発生しております。
○玉光説明員 現在、ワンドが百五カ所ございます。面積的には二十三万平米でございます。それを現在五地区残す計画にしておりまして、その合計を申しますと約十五万平米を残そうという計画を立てております。
○玉光説明員 淀川のワンドは、いまおっしゃいましたように明治八年から淀川の改修を始めておりますが、そのときに低水路を維持するための水制工としてつくったものの名残でございまして、そこに堆積した流砂によりまして形成された湾部のことでございます。静水域でございまして、本流と比べまして水質が良好であるということで、特異なそういう生物的な生態があるわけでございます。 現在、淀川改修におきまして、流域の重要度
○玉光説明員 防火帯のためにアシをなるべく切らないようにということでございます。この問題、全国のいろいろな河川で起こっております。地元と十分打ち合わせながら、消防対策というものを考えながら、また、できるだけ自然環境を残すというふうに進めてまいりたいと思います。
○玉光説明員 お答えいたします。 先生いま御指摘の件は、五十三年度の牛久沼のしゅんせつ工事と思います。これにつきましては、まず積算でございますが、茨城県の方で積算するわけでございますが、同県には茨城県標準設計歩掛かりというものがございまして、これによって積算しております。この歩掛かりのうちしゅんせつ工事にかかわる部分につきましては、国で定めております積算基準に準拠してつくられたもので、積算内容は適正
○玉光説明員 お答えいたします。 大和川につきましては、流域の開発がかなり進んでおります。昭和五一年に工事実施基本計画を改定しまして、それでやっているところでございます。 ただいま御指摘のように、上流の葛下川の付近でございますが、この付近につきましても三郷町の西浦地区等を初めネックの部分をやっていたところでございますが、今回、支川の葛下川から流入しまして大変なはんらんがあったわけでございます。この
○玉光説明員 先生御指摘のように、このたびの台風十号並びにその直後の低気圧によります豪雨は、大和川では過去にない未曽有のものであったわけでございまして、今回の災害と出しますのは、まだ十分治水施設ができておらないところに容量以上の豪雨があったということに私ども考えているわけでございます。 流域におきましても開発は進んでおりますけれども、ある程度の開発は見込んだ上で工事実施基本計画というものを立てまして
○玉光説明員 お答えいたします。 橋梁の基準につきましては河川管理施設等構造令というのに規定されておりまして、これは昭和五十一年七月に制定されまして、十月から施行されております。これは河川区域内に新設または改築する橋梁についての基準でございまして、計画高水位以下の高水流量を安全に流すような構造ということを主体にして書かれているわけでございます。この適用につきましては、それ以前につくられているものについては
○説明員(玉光弘明君) いま先生のおっしゃいました眼鏡橋の付近は川幅が狭いわけでございます。今回の豪雨に関しまして改良復旧をやらなきゃいけませんが、その場合にはどうしてもやはり河川の拡幅、幅を広げることと、それから川床の掘削、下に掘り下げる、これはどうしても避けられないと思います。そういうことで、いまの眼鏡橋につきましては、文化庁や地元と十分今後取り扱いについていろいろ相談してまいりたいと思っております
○説明員(玉光弘明君) 激甚災害特別緊急事業というのは、河川改修の中に私どもありますが、採択基準がございますけれども、これは二千戸の浸水というものでございまして、十分この条件にも合っております。現在、そのいろいろ改修計画を立てて中身を詰めているところでございます。
○説明員(玉光弘明君) 中島川と浦上川の改修でございますが、今回の災害にかんがみまして、再度災害防止の観点から、激特事業並びに災害復旧助成事業等によりまして、河川改修を実施するように現在検討を進め、現地でいろいろ計画を立てている段階でございます。
○玉光説明員 今回、逆流はありました。ただし、以前もこの状態であいておりますので、この程度のものがあれば逆流しているはずでございます。
○玉光説明員 御指摘の西除川と今井戸川でございます。これは両方とも現在大和川本川に出る出口が従来からあいております。まだ改修はできていないわけでございます。今回の出水は、本川の水位も大変高うございましたし、それから雨が下流でも降りまして、内水も多かったわけでございます。その両方が相まって災害を起こしたものであります。 いま先生のおっしゃいました西除川については、いま改修を進めているところで、ショートカット
○玉光説明員 お答えいたします。 いまおっしゃいましたように、一般的に申しますと、河川の流域が開発されますと洪水の流出量は増加するわけでございます。また、はんらん区域の資産もふえてまいりますので、被害は洪水が出たときに大きくなる傾向があるわけでございます。今回の台風十号につきましては、非常に大きかったわけでございまして、大和川の流域におきましては未曽有でございます。中流部、上流の出口に当たるところにおきましても
○玉光説明員 お答えいたします。 先生おっしゃいました新宮川の右支川の市田川でございますが、このたび新宮川も十号台風でかなり出水がございました。市田川もありました。新宮川の水位の影響も受けまして市田川の水位がかなり高くなっておりまして、はんらんいたしました。 この市田川につきましては、本川より合流点から二キロ区間につきましては四十七年から直轄事業で実施しておりまして、しゅんせつ、護岸、橋梁のかけかえ
○玉光説明員 まず、菊池川からお答えいたします。 いま先生が山鹿に築堤がないとおっしゃいましたけれども、その地点は実は築堤がございます。ただし、上流ほど完成した築堤ではないわけです。と申しますのは、その間、約六十メーター・プラス下流の方に二十メーターで八十メーター間でございますが、川におりる坂道がございます。それともう一つ、そのほかの堤防につきましては、用地買収を大分前から鋭意やってきたわけでございます
○玉光説明員 ただいま先生から、激特事業について中島川と浦上川の採択をというお話でございました。御承知のように、施設災害がない場合で一般災害が大変多い、浸水の多い地域につきまして、改修事業の中の一つの項目としまして激甚災害特別緊急事業というのがございます。それにつきましてただいま採択基準に照らしながら現地で調査中でございまして、もう少ししたら結果が出ると思います。
○玉光説明員 お答え申し上げます。 いま先生御指摘のように、常陸川水門、これは利根川から霞ケ浦の方へ入ってくる洪水の逆流防止、そして霞ケ浦周辺の農地、家屋等に対する浸水被害を守るということと、それから渇水時におきます干塩害を防止するということを目的としまして、昭和三十八年に完成いたしました。 治水的なことに関する操作でございますが、まず出水が起こりますと、霞ケ浦流域の水を出します。この場合は水門
○説明員(玉光弘明君) わかりました。それでこの地区につきましてはショートカットを促進し、それから藤沢川の改修を進めていくということで鋭意進めてまいりたいと思います。 それから神田川でございますが、これは特に内水がひどかったわけでございまして、早速内水の調査をやることにしておりまして、この調査を踏まえまして、神田川の一部改修もございましょうし、それから内水自体のポンプ排水の問題等もあわせまして今後必要
○説明員(玉光弘明君) 御指摘の松代地区でございますが、いま先生がお話ありましたように、千曲川の支川に蛭川というのがございます。その蛭川の支川になりますが、下流の方から左支川に神田川というのがございます。その上流に参りまして右支川に藤沢川というのがございます。これにつきまして上流の藤沢川地区の今回の内水につきましては、いまその下流の蛭川に狭窄部分がございまして、ショートカットの計画を鋭意進めているところでございます
○説明員(玉光弘明君) いま先生御指摘の原因の調査でございますが、早速プロジェクトグループを建設省内につくりまして、土木研究所というのが私どもにございまして、そこを中心にしていろいろ調査を始めた段階でございます。この調査の内容はいろいろございまして、土質の調査とか、それから地盤の調査——これはボーリング等もやるわけでございます。その他、本復旧時になりまして、一度いまの仮施設を取りまして詳細にそこを調査
○玉光説明員 お答えいたします。 いまショートカットの問題が出ましたけれども、これはずっと昔は、治水工事をやらない間は堤防がなくてみんなあふれていたわけでございますが、その土地を有効に使うということでだんだん堤防をつくるということが始まったわけでございます。 いまおっしゃいましたように、昔は川が長かったわけでございますが、だんだんショートカットしまして、早く出そうということは、早く水を出して安全
○玉光説明員 このたびの小貝川の破堤によりまして水害が生じまして、大変残念なことと思っております。また、被災者の方々に対しましては、心からお見舞い申し上げる次第でございます。 もとより、治水対策は、国の根幹的な施策でありますので、その推進には最善の努力を払ってまいったわけでありまして、小貝川の改修に当たりましても、できるだけの措置を講じてまいったわけでございます。 従来から、先生も御承知のように
○玉光説明員 このたびの石狩川の大災害につきましては、大変雨量も多く、本川の水位が非常に大きかったということでございます。それに合わせまして、中流部にも雨が降りまして支川等がはんらんいたしました。また、純粋な内水も含めまして、この内水被害が非常に大きかったという現象でございます。 それにつきまして、いま先生御指摘のように、治水事業が全国的に大変おくれておりますが、まず受け入れでございます本川筋の整備
○玉光説明員 ただいま北海道の河川の改修状況はどうかということでございます。河川の改修整備状況を表現するのは大変むずかしいことでございますが、いま私どもが一応の目標としておりますものにつきましては、大河川につきましては戦後最大の洪水に対処する、こういう目標を立ててございますが、これにつきまして北海道の場合は五〇%台の整備率でございます。また中小河川におきましては、この目標を内地におきまして時間雨量で
○説明員(玉光弘明君) 御指摘のように、治水の基本的な考え方は、大きい流域、これは多量に水が流れてまいりまして、これが破れますと大変な水が堤内地に入るわけでございまして、本川筋を含めた幹川の改修事業というのは最も重要でございます。先ほどからも述べたとおりでございます。 いま申しました地盤改良の話でございますが、これは実は申し上げませんでしたが、五十年災以後あの地域でとられた激特事業におきましては、
○説明員(玉光弘明君) いま御質問ございました月形大橋から石狩大橋までの堤防を完成堤防にするという工事につきましては、概算しましたところ四百億ないし五百億かかるわけでございます。今回、あの個所で行われておりました事業は、計画高水位に五十センチプラスした高さで、それを目標にしまして事業をやったわけでございます。それがまあ沈下もございまして、ちょうど計画高水位五十センチ上がった水位が出たわけでございますが
○説明員(玉光弘明君) このたびの災害は、先ほどからお話が出ておりますように、雨量が非常に多かったわけでございまして、石狩川の流域では五十年の場合に比べまして雨量が一・六倍あるわけでございます。計画高水も大幅に上回ったということでございます。また、そういう多量の豪雨とそれから継続時間も非常に長うございました。内水被害が大変大きかったというのは御指摘のとおりでございます。 そこで、内水対策につきまして
○説明員(玉光弘明君) このたび大聖寺川、大変な災害を受けたわけでございまして、これを契機にしまして改修を抜本的に進めるということは当然でございまして、その執行体制でございますが、これも実施機関が石川県でございますので、よく相談しましてスムーズに今後の対策ができるような体制をつくるように指導したいと思っております。 また、いま申しました三谷川が今度のはんらんの主とした原因でございます。これにつきましての
○説明員(玉光弘明君) ただいま申しましたように、三谷川が加賀市内を流れております。これを改修するには、市内の川幅を広げるのは大変でございますので市内に入る前に大聖寺川本川にショートカットして入れようという計画でございますが、そのためにはその下流側の本川側の拡幅が必要でございます、下の受け入れがないとできませんので。したがいまして、事業の手順としましては下流から進めるわけでございます。そういうことで
○説明員(玉光弘明君) ただいま大聖寺川の河川改修の進捗状況はどうかということでございますのでそれにつきましてお答えいたします。 大聖寺川の改修につきましては、昭和三十九年の七月に大きい出水がございまして、これを計画対象としまして、この規模が毎秒五百立方メーターという水を流すという規模でございました、それが加賀市内においてでございますが。四十一年から中小河川の改修として採択して着々とやっておるわけでございます